変形パネルを使用してオブジェクトを変形させてみようと思います。

変形パネルには、オブジェクトの回転やシアー(斜めに変形)の機能があるのですが、これらはツールパネルを使用しても同じことができます。

ツールパネルの回転ツール、シアーツールは過去に紹介しましたが今回は変形パネルを使ってみます。
変形パネルの機能

変形パネルには以下のような項目が表示されています。
- 基準点
- X座標
- Y座標
- 幅
- 高さ
- 回転
- シアー
- 角を拡大・縮小
- 線幅と効果を拡大・縮小
これ以外にもオブジェクトの形状によっては「シェイプの属性」がパネルの空白部分に表示される場合があります。
それでは変形パネルの機能を使用してみましょう。
オブジェクトの幅や高さを変える

パネルの「W」の数値を今より大きい100mmにしました。
Enterで確定すると横幅が伸びたオブジェクトに変形しました。

「W」の数値をそのままで「H」の数値を100mmに増やすと縦長になります。
このようにWは幅、Hは高さを変更することができます。
※もちろん数値を小さくして縮めることも可能です。
縦横比を固定する
先程はWやHに数値を入れて縦長にしたり横長にしたりしました。
ただオブジェクトによっては縦横比を変えたくない場合があります。
そんな時は「縦横比を固定」を使用します。

「W」と「H」の右隣にリンクのマークがあります。これが「縦横比を固定する」のマークです。ここをクリックすると「W」と「H」の数値が連動するようになります。

試しに縦横比を固定、オブジェクトを選択した状態で「W」を100mmに増やしてみました。
オブジェクトの幅が100mmになりましたが横長にはなっていません。
変形パネルを確認するとWの数値に連動してHの数値も増えていることが解ります。
このように縦横比を固定すると「W」に数値を入れると「H」も自動的に連動して数値が変わり、「H」に数値を入れても「W」が連動して数値が変わります。
そのため、片方の数値をいれれば縦横比を変えずに拡大や縮小ができます。
回転を使用する
今度は変形パネルの「回転」を使用します。

「回転」に数値を入力する事で角度指定でオブジェクトを回転させることができます。

「回転」はプルダウンで30度ごとの数値を選ぶことができます。
細かく数値指定したい場合は直接数値を入力します。
シアーを使用する
次は「シアー」を使用してみます。

「シアー」も「回転」と同様プルダウンから数値を選ぶことができます。
細かい数値指定がしたい場合には直接入力します。

シアーに数値をいれてEnterを押すとオブジェクトがその角度で斜めになります。
※ちなみに四角形だと平行四辺形になります。

基準値を変更して使用することもできます。
今までは基準値が真ん中でしたが左上にすると左上基準で変形します。
線幅と効果を拡大・縮小
オブジェクトを拡大や縮小した場合の線幅に注目してみましょう。

これまでは、拡大すると線幅も比例して太くなっていました。
これは、変形パネルの「線幅と効果を拡大・縮小」にチェックが入っていたからです。

「線幅と効果を拡大・縮小」のチェックを外してみます。

チェック無しでオブジェクトを拡大してみました。
線幅が元の太さのままであることがわかります。
角を拡大・縮小を使用する
今度は「角を拡大・縮小」のチェックを外してみるとどうなるでしょうか。
試しに角丸の四角形を作成して、チェックありの拡大、チェック無しの拡大を比較してみました。

チェックありの場合は四角形を拡大すると角の大きさも拡大されています。
そしてチェック無しの場合はオブジェクトを拡大しても角の大きさは元のままとなります。
以上です。
拡大や縮小、回転やシアーなどはツールパネルでも可能なのですが、変形パネルだけでいろいろな変形ができるというのも便利ですね。
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