違う方法を使用して同じ形のオブジェクトを作成する

Illustratorでオブジェクトを作成する際に完成にたどりつくまでの方法は1つではありません。

作りたいものによってどの作成方法が良いのかは変わってきます。

ある作成方法を使用していたが違う方法でやったらすごくラクにできたということもあります。

今回は2つの違う方法で同じ完成品を作るということを簡単に紹介します。

青色の輪っかのオブジェクト

このように輪っかの形のオブジェクトを作成したいと思います。背景が白くてわかりにくいので試しに背面に赤いオブジェクトを作成してみます。

青色の輪っかの背面に赤色を敷く

背面にオブジェクトがあるとわかりやすいですね。このように真ん中に穴があいた青色のオブジェクトとなります。

では、この青色の輪を2通りの方法で作成してみようと思います。

方法1

では作成を始めます。

青い正円

まず、楕円形ツールで青色の正円を作成しました。

つぎにこの正円をコピーして全面にペーストします。

前面に縮小した青い正円

前面ペーストした正円をShift+Altでドラッグして縮小します。結果、小さい正円が前面、大きい正円が背面にある状態となります。

前面オブジェクトで型抜き

両方の正円を選択状態でパスファインダーの「前面オブジェクトで型抜き」します。

前面オブジェクトで型抜きした輪っか

完成しました。青色の輪のオブジェクトです。

次はまた別の方法で作成してみましょう。

方法2

では作成を始めます。

楕円形ツールで正円を作成します。

塗りなし線ありの正円

今度は正円の塗りなし、青色の線にします。

太い線のみの正円

線を太くします。

アウトライン化した正円

オブジェクトを選択した状態で上部メニューから「オブジェクト」→「パス」→「パスのアウトライン」を選びます。

その結果パスがアウトライン化されます。

アウトライン化して完成した輪っか

完成です。青色の輪のオブジェクトになりました。

このように、作成方法は違うのですが結果として同じものを完成させることができました。

今回はシンプルな形ですが複雑な形状のオブジェクトを作成する場合は、完成品に合った作成方法によって作りやすさや便利さが変わってきます。

なので複数の作成方法を知っておくことでかなり制作がラクになってきます。

ついでに

ついでにもうひとつ簡単な例を紹介します。

直線のパス

パスを引いて直線を作成しました。

直線を太くする

線幅を太くすると、線のみなのに長方形の形になります。

線をアウトライン化した長方形

アウトライン化すると長方形のオブジェクトになりました。

いろいろな作成方法を考えられると作業がらくになります。

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