家庭用プリンター用にIllustratorで年賀状を作成する
IllustratorCC2017で年賀状を作成してみようと思います。
年賀状と言っても家庭用のプリンターでプリントする場合、印刷所に納品して印刷する場合だと微妙に設定が違ってきますので今回は一般的な家庭用プリンター(PostScript非対応)にてプリントする前提で進めていこうと思います。
なおこの記事では、ファイル作成のみ載せています。一般的なプリンターでフチ無しハガキをプリントする方法についてはこちらをご覧ください。
年賀状用のドキュメントを準備する
新規作成でドキュメント設定します。

上のような設定にしました。
今回年賀状作成をするのでハガキサイズの幅100mm高さ148mmにします。※アートボードのサイズ設定になります。
方向は縦にしています。※横にしたい場合は横向きマークをクリックすると連動して幅と高さの数値が入れ替わります。
裁ち落としは基本的な3mmにしてあります。
カラーモードはRGBになっています。※印刷所に納品する場合はCMYKで作成して、PostScript対応のプリンターで色を確認するのですが、今回は一般的な家庭用プリンター(PostScript非対応)でプリントする為RGBにしています。

画面が表示されました。
アートボードがハガキサイズで作成されており、裁ち落としが3mm付いています。(アートボードのまわりにある赤い線が裁ち落としになります。)
実際にハガキとしてプリントされる部分はアートボード(黒い線の範囲)となります。
ハガキサイズより3mm外側の裁ち落としですが、これは塗り足し部分になります。
ハガキの背景に色をつけたり模様を付ける場合は裁ち落としの線まで伸ばします。
仮にハガキサイズぎりぎりで背景色を付けた場合、少しずれただけで背景色が足りなくなり白い紙の部分(色がついていない状態)ができてしまい、白い線のようになってしまいます。
余裕をもって背景を3mmはみ出す事で、ちょっとしたズレが起きても背景色が途切れる事を防ぐ事ができます。
年賀状のデザインをする
ドキュメントの設定が出来たら年賀状のデザインを始めます。

とりあえず、ハガキサイズの背景用に長方形を作成してみます。
長方形ツールに切り替えて、画面内の適当な場所をクリックします。
長方形のダイアログが表示され、幅・高さの数値を入力できます。
ハガキサイズの100mm、148mmmを入力してOKします。

ハガキサイズの長方形が表示されます。
今回は水色にしてみました。
アートボードの線に長方形を合わせます。
ドラッグすると吸着して合わせる事ができますが、確実に合わせるには「整列パネル」でアートボードに整列するようにします。

背景の水色がズレないようにレイヤー分けしてロックしておきましょう。
その前に、レイヤーの名前を変えてみます。
レイヤーをダブルクリックするとレイヤーオプションが設定できるので名前を変更します。
解りやすいように「背景」という名前に変更しました。
OKします。

レイヤーの目のマークの右隣の部分をクリックします。すると鍵のマークが表示されます。
これで、レイヤー「背景」がレイヤーロックされた事になります。
これで、画面上の水色背景はレイヤーロックをはずさない限りドラッグしたり編集する事ができなくなりました。

今度は年賀状の内容の為に新規レイヤーを作成します。
レイヤーパネルの右上のマークをクリックして「新規レイヤー」を選びます。
「背景」レイヤーの上に新規レイヤーが出来ました。

背景レイヤーと同じように、レイヤーをクリックして自分が解りやすい名前を付けます。
今回はグラフィックという名前を付けてみました。

同じ要領で、レイヤーを必要に応じて増やす事ができます。
「グラフィック」レイヤーの上にさらに「テキスト」レイヤーを増やしてみました。

とりあえず、今から「グラフィック」レイヤーで作業しようと思います。
「テキスト」レイヤーをロックしました。使用したいレイヤーをクリックするとその部分だけレイヤーの色が変化して今現在のレイヤーが「グラフィック」レイヤーであることが解ります。

「グラフィック」レイヤー上で作業します。
仮にうどんのイラストを作成してみました。

今度は、「グラフィック」レイヤーをロックして代わりに「テキスト」レイヤーのロックを外して作業します。謹賀新年や挨拶などをいれてみました。
背景やイラストはレイヤーロックされているので、文字入力作業で間違えてずらしてしまう事が無いので便利です。

完成したら、背景の水色の長方形を裁ち落としの位置まで伸ばします。
※裁ち落とし部分は本来プリントされない部分です。プリントが僅かにズレた場合でも背景色が途切れない為に付けています。
完成したファイルを保存します。
次回記事:プリンターでフチ無し年賀状をプリントしてみます。
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