前回レイヤーの説明(レイヤーとは?)をしましたが、今回はレイヤーの便利な機能を使用してみます。
レイヤーをロックする
これからレイヤーの機能の「レイヤーロック」を使ってみます。
レイヤーロックとは、レイヤーごとにロックをかけレイヤーごと選択されない、動かない状態にする機能です。
この機能を、使うとロックされたレイヤーに配置されたオブジェクトは、選択したりドラッグしたりできません。完全にロックされた状態になります。
前回、このように2つのレイヤーにそれぞれオブジェクトを配置しました。

レイヤーの左側に目のマークがあります。その隣に空白の箇所があるのですが、ここをクリックすると鍵のマークが付きます。

レイヤー2(上のレイヤー)をロックしました。
では、選択ツールで全部のオブジェクトをドラッグしてしてみます。

本来ならオブジェクトが全て選択された状態になるはずですが、今回はレイヤー2をロックしているので・・・

ロックした「レイヤー2」に配置されているピンクのオブジェクトは3つとも選択されませんでした。
ロックされてない「レーヤー1」に配置されているオブジェクトのみが選択されています。
このレイヤーロックの機能はよく使用する便利な機能です。
作業したいレイヤーのみロックせず、他のレイヤーをロックすれば作業が楽になり、間違って他のレイヤーのオブジェクトを選択する心配がなくなります。
※ちなみに、レイヤーロックをかけてなくても、オブジェクトのみロックする方法もあります。(記事参照)
レイヤーロックを解除する場合は、もう一度「鍵マーク」をクリックします。

すると鍵マークが消えてレイヤーロックが解除されます。

特定のレイヤーを一時的に見えなくする
レイヤーに配置されたオブジェクトを一時的に見えなくする事が可能です。
レイヤーパレットで見えなくしたいレイヤーの左側の「目のマーク」をクリックします。

すると「目のマーク」が消えてそのレイヤーに配置されたオブジェクトが見えなくなります。

これも良く使う便利な機能で、別々のレイヤーのオブジェクトが重なりあってる時など一時的に見えなくすると作業がしやすくなります。
もう一度見える状態にするには、レイヤーパレットの先ほどの「目のマーク」があった箇所をクリックします。

すると、「目のマーク」が再び表示されオブジェクトも表示されます。

特定のレイヤーのオブジェクトをアウトラインのみ表示する
先ほどの特定のレイヤーを見えなくする方法と似ていますが、今回はオブジェクトをプレビュー表示状態から一時的にアウトライン表示状態にします。
先程は、レイヤーを見えなくすると、見えないオブジェクトは選択できませんでした。
しかし今回の機能は、別のレイヤーのオブジェクトが邪魔で、見たいレイヤーのオブジェクトを見たい。
だけど邪魔なオブジェクトも位置関係を把握しておきたい、そのオブジェクトも作業する可能性がある時に便利です。
実際にやってみます。
レイヤーパレットの「目のマーク」を今度は「Ctrl」(Macは?)を押しながらクリックします。

すると、「目のマーク」が「目の輪郭のみのマーク」に変わり、そのレイヤー内のオブジェクトはアウトライン表示(輪郭のみの表示)になります。

元に戻したい場合は、もう一度「目の輪郭のみのマーク」をCtrlを押しながらクリックすると「目のマーク」に戻りオブジェクトがプレビュー表示(通常通りの表示)に戻ります。
ちなみに先述の「目のマーク」ではオブジェクトが非表示になり非表示のオブジェクトに対して作業はできませんでした。
しかし今回の輪郭表示の場合、輪郭のみのオブジェクトを選択、ドラッグ、変形、塗りの色を変更など通常通りの作業が可能です。
試しに選択ツールで輪郭のみのオブジェクトを選択してみます。

通常通り選択できます。
試しに拡大してみます。

拡大できました。
拡大、縮小や変形など、見た目が輪郭のみであること以外は通常通り作業できます。
では、今度は塗りの色を変更してみます。
カラーパレットを確認するとオブジェクトは下のようなピンク色の設定になっています。

カラーパレットで塗りの色を緑色にしてみます。

緑色に変更しましたが、表示上は輪郭のみの表示のため変化ありません。
レイヤーパレットの「目の輪郭のマーク」をCtrlを押しながらクリックします。
「目のマーク」に戻り、オブジェクトが通常通り表示されます。

オブジェクトがプレビュー表示されました。
変更した塗りの緑色がオブジェクトに反映されていることがわかります。
以上「レイヤーのロック、非表示、アウトライン表示を使う」でした。
次回はレイヤーの他の機能を紹介します。
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