オブジェクトに影をつけよう
Illustratorでドロップシャドウを使うと簡単にオブジェクトに影を付けることが出来ます。
ちなみに、ドロップシャドウ以外にも、シンプルな影を簡単に付ける方法もあります。(過去記事:文字に影を付けるデザイン)
オレンジの正円のオブジェクトを作成しました。
オブジェクトを選択して上部のメニューから「効果」→「スタイライズ」→「ドロップシャドウ」を選びクリックします。
ドロップシャドウのダイアログが表示されます。
このまま、「OK」すれば影が付くのですが細かい設定をしたいので項目に数値などを入れていきます。
その際、数値だとどれくらいの影になるのか予想しづらいので「プレビュー」にチェックをいれます。
プレビューにチェックしたので、オブジェクトに見た目が反映されました。
「OK」するまでドロップシャドウの効果は確定していません。
これでいいと思ったら確定するために「OK」します。調整したい場合はこのまま数値を変更すると見た目が反映されます。
見た目を確認しながら微調整できるので便利です。
今回、描画モードを乗算、不透明度50%、X軸オフセット4mm、Y軸オフセット2mm、ぼかし1.76mmでカラーは黒にしました。
各設定を変更してお好みの影を付けることができます。
ドロップシャドウの向きを決める
ちなみに、X軸は横方向の事で4mmの場合は右に4mmとなります。左方向に4mmの場合は数値は-4mmとなります。
Y軸は縦方向で、2mmの場合は下方向に2mm、上方向は-2mmにします。
Y軸は縦方向で、2mmの場合は下方向に2mm、上方向は-2mmにします。
不透明度とぼかしの設定
不透明度や、ぼかしの数値で影の印象がだいぶ変わります。
不透明度はドロップシャドウの色の透明度で、100%の場合全く透明で無い状態です。数値が低くなるほど透明に近づきますので、仮に0%だと全く見えない状態になります。
ぼかしはドロップシャドウの端がどれくらいぼかされるかを設定します。入れた数値分が端からぼかされていきます。このぼかしがあるので影っぽい効果がでます。
ちなみにぼかしの数値を0mmにすると全くぼかしが無い状態になるので、はっきりとした輪郭になります。
ドロップシャドウの色を変更する
ドロップシャドウの色を変えるには「カラー」のボタンが選択されている状態で、右側に表示されている四角(今黒色になってる四角)をクリックします。
クリックすると「カラーピッカー」が表示されます。
カラーピッカーでドロップシャドウの色を決めるのですが、色の設定方法は複数用意されています。
- まず1つの方法として、左側の四角い範囲内をクリックするだけで色を決める事ができます。この際、範囲内に選びたい色がない場合は、その横にあるレインボー色の下の方に三角マークがあるので上方向にドラッグすると色の種類が変化します。レインボー色の隣でH S B R G Bの項目があります。そこに数値を入れて色を指定することも出来ます。ちなみにHSBはHSB色空間とも呼ばれ、Hは色相、Sは彩度、Bは明度になります。RGBは、レッド、グリーン、ブルーで色の三原色をまぜて色を決めます。
- 別の設定方法を使ってみます。RGBの下に#が書いてあり今「000000」と数値が入っています。これはウェブで使う場合の色を16進数で表したものです。ウェブなどで使ってる色と同じ色にしたい場合この数値を使うと便利です。
- さらに別方法です。一番右にCMYKの項目があります。CMYKは紙媒体など印刷する時に使うので印刷物の場合はこちらの数値を利用すると便利です。C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(Key Plate)の数値を入れます。
一番下の左端に「Webセーフカラーのみに制限」の項目があります。
これは、カラーピッカーがWebセーフカラーに制限されていることを示しています。
チェックが入ってる場合は、ウェブセーフカラーに色が制限されています。
試しに、チェックを外すと上のカラーピッカーの色が変化し、色の境界がはっきりしてた部分がグラデーション化されて微妙な色の違いまで選べるようになります。
※ウェブセーフカラーは256色で、昔PCで256色までしか同時に表示できなかった頃つくられたそうです。RGBを簡略化したもの。
では、今回はカラーピッカーで適当に赤い色の場所ををクリックしてみます。
クリックすると、各項目の数値が連動して変化します。なのでカラーをクリックする方法でも数値を入れる方法でも好きな方法で色を決めれば大丈夫です。
「OK」をクリック。
ドロップシャドウの色が赤くなりました。
「OK」で確定します。
これで完成しました。ただ、確定した後でドロップシャドウを変更したい場合があります。
その場合は、オブジェクトを選択した状態でアピアランスパネルを使います。
その場合は、オブジェクトを選択した状態でアピアランスパネルを使います。
アピアランスパネルに「ドロップシャドウ」と表示されています。これが先ほどのドロップシャドウの設定です。
この「ドロップシャドウ」という部分をクリックします。
再度ドロップシャドウのダイアログが表示されました。これでもう一度設定をやり直すことが出来ます。
ドロップシャドウの効果を削除したい場合
アピアランスパネルから削除できます。
「ドロップシャドウ」部分の色が明るくなっている状態で(そうでない場合は枠内クリック)右下のゴミ箱マークをクリックすると削除されます。
アピアランスパネルから「ドロップシャドウ」が無くなり、オブジェクトのドロップシャドウの効果が削除されました。
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