パスファインダーを使ってオブジェクトの形状をかえる

パスファインダーの使い方についてのまとめです。

パスファインダーパネルにある機能を使用すると、オブジェクトを簡単に色んな形状にすることが可能です。

オブジェクト同士の組み合わせとパスファインダーの機能で様々なオブジェクトを作成できます。

形状モード

• 合体
• 前面オブジェクトで型抜き
• 交差
• 中マド

パスファインダー

• 分割
• 刈り込み
• 合流
• 切り抜き
• アウトライン
• 背面オブジェクトで型抜き

今回、試しに３種類のオブジェクトを作成して、これらに各機能を使ってみます。

まずパスファインダーパネルの形状モードにある機能から使ってみます。

合体

複数のオブジェクトを合体して、１つのオブジェクトにすることが出来ます。

両方のオブジェクトを選択し、「パスファインダー」のパネルから「合体」をクリックします。

２つのオブジェクトが一体となりました。

※オブジェクトの塗りは前面のオブジェクトの色である赤色になります。

前面オブジェクトで型抜き

複数のオブジェクトを選択。

「前面オブジェクトで型抜き」をクリックすると、背面にあるオブジェクトが前面のオブジェクトの形で型抜き（削られたようになる）されます。

※今回は前面オブジェクトに型抜された背面オブジェクトが残るので塗りは黄色になります。

交差

重なりあった複数のオブジェクトを選択します。

「交差」をクリックすると、重なりあった部分（交差してる部分）だけがオブジェクトとして残ります。

※３つのオブジェクトが重なったわずかな部分が残ります。

中マド

重なり合う複数のオブジェクトを選択し、「中マド」をクリックします。

背面にあるオブジェクトと前面のオブジェクトが重なった部分が型抜されます。

※「前面オブジェクトで型抜き」と似ていますが、「中マド」は重なった部分が型抜きされるだけで、前面にあるオブジェクトも重なってない部分は残ります。

※ちなみに、背面オブジェクトから、はみ出ないように小さなオブジェクトを前面に置き「中マド」を使うと、穴の開いたオブジェクトが作成できます。

パスファインダーパネルのパスファインダーにある機能を使ってみます/

分割

複数のオブジェクトを重なった部分で分割します。

まず複数オブジェクトを選択し、パスファインダーのパネルの分割をクリックします。

すると、オブジェクト同士の重なった部分が１つのオブジェクトとして分割されます。

分割されたオブジェクトがグループ化された状態になっているので、グループ解除してみましょう。

オブジェクトをドラッグしてみると、分割されてバラバラになっている事が解ります。

刈り込み

重なり合った複数オブジェクトで、前面にあるオブジェクトで背面にあるオブジェクトを型抜きし、尚且つ前面オブジェクトはそのままの形で残ります。

複数オブジェクトを選択、パスファインダーのパネルから刈り込みをクリックします。

刈り込みされました。

刈り込みした後は、オブジェクトがグループ化されているので、試しにグループ解除してオブジェクトをドラッグすると刈り込みされている事がよく解ります。

合流

複数のオブジェクトで重なりあった背面オブジェクトを前面のオブジェクトで刈り込み、尚且つ同じ塗りのオブジェクトを合体します。３つのオブジェクトは重なった部分のみ無くなる事になります。

グループ解除してドラッグすると下の様になります。

ちなみに、背面オブジェクトが同じ塗りの色だった場合は、結果的に合体した状態になります。 試しに、三角のオブジェクトを円と同じ塗りの緑色にしてみます。

３つのオブジェクト選択して合流をクリックします。

合流がおこなわれました。同じ緑色の塗りの円と三角が合体した状態になっています。確認の為、グループ解除してドラッグしてみます。

黄色と緑色のオブジェクト２つになっている事が解ります。

では、３つのオブジェクトをすべて同じ塗りの緑色で合流させてみたらどうなるでしょう？

合流をクリックしてみます。

全てのオブジェクトが同じ緑色なので、１つのオブジェクトとなり結果的に合体と同じようになります。

切り抜き

前面オブジェクトと背面オブジェクトが重なりあった部分の背面オブジェクトが残ります。

前面にあった赤色と重なっていた部分（背面の黄色と緑色）が残っている事が解ります。

アウトライン

複数オブジェクトで、塗り無しで、線が塗りの色になり、尚且つ重なりあった部分はパスごとに分かれます。

ちなみに、重なり合った部分の線は、前面のオブジェクトの塗りの色が線に適用されます。

少し線が細くてわかりにくいと思いますので、わかりやすく線を10ptにしてみます。

線の色がわかりやすくなりました。

グループ解除して、ドラッグしてみます。

パスが、重なった箇所で途切れ、それぞれバラバラのパスに分かれている事が解ります。

背面オブジェクトで型抜き

背面オブジェクトで重なり合った前面オブジェクトを型抜きします。

背面オブジェクトは無くなり、赤色の前面オブジェクトの重なっていない部分がオブジェクトとして残ることになります。

この様にパスファインダーの機能を使うと簡単に様々な形状を綺麗に作成することができます。

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