アートボード機能を使用してみます。
アートボードは、1つのファイル内で、複数の制作用のスペースを作ります。
昔は、A4のサイズを複数デザインする場合、1つのA4デザインに付き1ファイル作り結構面倒でしたが、このアートボードの機能を使うと、1つのファイルで制作できるので便利です。
例えば、関連したデザインを1つのファイルにまとめておけば、複数デザインを見ながら制作したり、他のアートボードからコピーして他のアートボードに持ってくるなど作業が楽になり、デザインの統一性を保つにも便利です。チラシ、名刺、箸の入れ物、メニュー表などのデザインを同時に作る場合便利です。
では、アートボードを使ってみます。
1 複数のアートボードを作る
まず、デフォルトではアートボードは1つなので、アートボードを増やしていこうと思います。
アートボードのパネルが表示される場合は、そのまま使用できますが表示されていない場合は、イラストレーターの上部メニュー「ウィンドウ」から「アートボード」を選択します。
アートボードのパネルが表示されました。
アートボードのパネル右上をクリックすると複数の項目が表示されます。
アートボードを複製を選択してみます。
すると、アートボードがもう一つできました。
複製ですので、アートボード内のオブジェクトも同じように複製されます。
では、先ほどは「アートボードを複製」を選んだのですが、今度は「新規アートボード」を選択してみます。
新しいアートボードが表示されました。今回は、新規ですのでオブジェクトが何もないアートボードとなっています。
2 アートボードのサイズを変更する
今度はアートボードのサイズを変更してみます。
変更したいアートボードをクリックして、ツールボックスの「アートボードツール」をクリックします。
アートボードのサイズが変更可能な状態になります。
バウンディングボックス(四角いマーク)をドラッグするとサイズを大きくしたり縮めたりすることができます。
また、アートボードの表示位置を変更したい場合は、上部メニューにある「X:000.00mm」「Y:000.00mm」の部分の数値を入力することで、位置を変更できます。
ちなみにXは基準点からの横への距離、Yは基準点から縦の距離となります。
基準点は、「X,Y」の入力欄の左側にあり、デフォルトでは左上が基準点となっており、クリックして基準点を変更することも可能です。
今回は試しに「基準点、左上」「X:400mm」「Y:400mm」にしてみます。
アートボードのサイズを数値指定したい場合は、「X、Y」の右に「W、H」の項目があるので、数値を打ちます。
ちなみに、Wが幅で、Hが高さになります。
試しに「W:100mm」「H:150mm」に変更してみます。
この様に、数値で正確なサイズを指定出来ました。
また、アートボードの縦横比を固定したい場合は、「W」と「H」の間にあるリンク(縦横比の固定)のマークをクリックします。
デフォルトでは、マークが切れた状態になっていると思います。
クリックすると、リンクされ、もう一度クリックするとリンクが切れます。
クリックして縦横比が固定された状態になると、手動で拡大や縮小しても、縦横比を保ったままにすることができます。
もちろん、「W」を数値で変更しても、連動して「H」の数値も縦横比を保った数値に変更されます。逆に「H」を数値変更した場合も連動して「W」の数値が縦横比を保った数値に自動的に変更されます。
試しに、「W:100mm」「H:150mm」の状態で、縦横比固定のリンクをクリックしてから「W」を「200mm」に変更してみます。
W:200mmでenterを押すと、「H:300mm」となりました。
先ほどの「W:100mm,H:150mm」の縦横比を保ったまま、拡大出来た事が解ります。
3 アートボードオプションで設定する
アートボードの位置やサイズなどを「アートボードオプション」という設定画面で設定することもできます。
アートボードのパネル右上から「アートボードオプション」をクリック。
もしくは、ツールボックスの「アートボードツール」をダブルクリックします。
「アートボードオプション」で、さまざまな設定をすることができます。
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