プリント用ファイルの新規作成【Illustrator CC】

Illustrator CCでプリント用にファイルを作成します。
Illustratorソフトを立ち上げました。
新規
メニューのファイルから新規を選んでクリックします。
ダイアログボックスが開きます。
新規ドキュメントのダイアログ
プロファイル部分が「プリント」になっているのでこのまま「OK」でプリント用ファイルが作れます。
プロファイル部分には他にも「Web」、「デバイス」、「ビデオとフィルム」、「基本RGB」が選べます。
用途によってこの部分を変更すると、下部の他の項目も連動して変更してくれます。
試しにプロファイルを「Web」に変更してみると他の項目が連動して変更される事が分かります。
プロファイルをWebにする
サイズ、裁ち落とし、カラーモード、ラスタライズ効果を見ると内容が変更されています。
Web用に合った設定に自動的になりました。

また、これらの設定を数値入力など自己で設定変更するとプロファイル部分は「カスタム」に自動的に変更されます。

上部から項目を見ていきます。
新規ドキュメント
名前:このままでOKですが、自分でわかりやすい名前を付けた方が後々便利です。

プロファアイル:最終的なファイル用途を決めておきます。今回は自宅プリント用なので「プリント」を選んでいます。

アートボードの数:1つのファイルにいくつのアートボードを設定するか数値を選びます。昔はIllustratorに無かった機能ですが、この機能で一個のファイルに複数アートボードが設定できるようになりました。感覚的には一個のファイル内に複数ページがあるような感じですね。
ちなみに、となりに、四角いボタンが4つ連なり、もう一個離れて→マークがあります。
アートボードの数
この四角のボタンは「アートボードの数」を2以上にすると有効になります。選んだボタンによってアートボードの並び方を選べるようになります。

サイズ:今回は「A4」サイズにしてあります。プリントする紙サイズに合わせて選択します。他には「A3」、「B5」、「B4」、レター、リーガル、タブロイドが選べます。また、どれにも当てはまらない場合は、「サイズ」の下に「幅」「高さ」の項目があるので数値を入力できます。

高さ:「幅」と「高さ」は、上記の「サイズ」の設定によって自動的に数値が設定されます。ちなみにサイズ「A4」を選んだ場合は幅「210mm」、高さ「297mm」になっています。これはA4サイズをmm単位で表示したものです。
もし、独自のサイズにしたい場合は、「幅」や「高さ」を数値で打ちます。独自のサイズに変更した場合は自動的に「サイズ」の項目が「カスタム」に表示が変わります。
単位:単位はミリメートルに現在なってます。さまざまな単位に変更可能です。この部分も変更すると「プロファイル」が「カスタム」に自動的に変更されます。

方向:2つのボタンが並んでいます。これはどちらを選ぶかで「縦向き」か「横向き」にするかを決めるものです。最初は縦向きになっています。

裁ち落とし:裁ち落としは裁断部分に余白が生じないようにするためのものです。初期設定ですべて3mmになっています。
例えば、A4サイズぴったりのデザインで背景を赤色にしたとします。そのファイルをプリントした時に、ほんのすこし印刷がずれただけでせっかくの赤い背景の隅に余白(印刷されてない部分)ができてしまいます。少しずれただけで台無しになってしまいます。
その、予防策として、裁ち落としを設定します。ファイルを開くと、白い部分(A4サイズ)が印刷可能部分となります。その外側に赤い線があります。これが裁ち落とし部分です。背景を裁ち落とし部分まで伸ばす事で、余白ができないような予防になります。
詳細:詳細部分も自動的にプリントに適した設定になっています。

カラーモード:プリントの場合は「CMYK」になっています。この項目では「CMYK」か「RGB」を選ぶことができます。
今回はプリントなので「CMYK」のままでOKです。基本的に印刷するものはCMYK、webなど画面で見るためのものをつくる場合は「RGB」にします。

ラスタライズ効果:プリントに適した300ppiになっています。ちなみにプロファイルを「Web」にすると連動して72ppiになります。
それぞれの用途に適した解像度となります。
プレビューモード:自動的に「デフォルト」となっています。この部分は、プロファイルを変えても「デフォルト」になります。
逆に、プレビューモードを「ピクセル」や「オーバープリント」に変更するとプロファイルは「カスタム」に自動的に変更されます。
webに使う場合最終的に、デザインを画像にするので、イラレ上でもプレビューは「ピクセル」で表示させたい場合にピクセルにします。
オーバープリント
印刷所に印刷に出す場合、意図しない版ズレが起こさない、意図しない色にしない為の設定です。

通常、オブジェクトが重なりあう場合、例えば背景色の上に文字があるなど、印刷時には背景色は上の文字部分を切り抜いた状態で印刷され、切り抜かれた部分に文字が印刷された状態になります。これによって、色が混ざり合わずデザインに近い色が印刷されます。
ただ、この場合版ズレ(背景の文字部分の位置と実際の文字位置がずれる)がおきた場合、白い余白ができてしまいます。
オーバープリントの適用をしたオブジェクトは背景色の上に文字色を塗るため、版ズレを予防する効果があります。ただ、その場合、色がちゃんと思った通りに印刷されるかが問題になってきます。プレビューモード「オーバープリント」で画面上のオーバープリントを適応したオブジェクトが実際の色がどうなるのかを確認します。プレビューモードは、作業中に切り替えもできます。

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