パスファインダを使ったイラスト制作の方法の考え方

パスファインダを使ったイラスト制作の方法の考え方を書いていきたいと思います。

考え方って言うと解りにくいかもしれませんが、要は何か作りたい形が頭に浮かんでいるとします。

完成形はすでにわかってるが、イラストレーターでどうすればその形を作れるのか?ということになります。 自分はパスファインダを使う事が多いので、パスファインダでの説明をしてみます。

複雑な形の場合、パスを自分でフリーで引いていく場合もありますが、シンプルな形の場合はパスファインダの方がきれいな曲線、直線を活かせるので便利かと思います。

具体的な例を載せてみます。

ケース1

ピンクのハートマークを作りたい。(この記事の動画を別サイトに掲載いたしました。パスファインダ分割でハートを作る動画

この場合、完成品のピンクのハートマークの形はすでにわかっています。

イラストレーターでハートを作る

このような形がつくりたいと思ったら、まずこの形を作るためにはどんな方法があるか考えます。

さきほど述べたように、フリーパスだと線がガタついてシンプルな形に向かないのでパスファインダで考えます。

パスファインダの機能と、ツールボックスにある図形を思い浮かべると方法が浮かんできます。

イラストレーターでハートを作る方法

こういう方法が考えられます。

左から順に言うと、まず角丸の長方形を2つ、角丸部分は長方形の幅と同じ数値にしてるのでちょうど半円になっています。

2つを右45度、左45度にしてクロスするように重ねます。

パスファインダの分割で分割します。

ハートの形以外を白ポインタで選択して消去します。

今回、図を見てわかりやすいように黒い枠線をつけていたので枠線を無しにします。

これでピンクハートの出来上がりです。

パスファインダの機能とツールボックスにある図形(四角、円、角丸四角、多角形など)を考えると、完成品までの制作工程がおもいうかべやすいです。

ケース2

リング(輪っか)が2つ鎖のように交差しいている形を作る

(この記事の動画を別サイトに掲載いたしました。パスファインダ分割で輪を鎖状にする動画

リングの交差したイラスト

このような形を作ってみます。

追記

古いバージョンのIllustratorで作成する場合となります。新しいバージョンのIllustratorCCの機能を使うと、もっと簡単に輪っかのようなオブジェクトを作成することが出来ます。

ここで、ポイントとなるのは、普通に輪っか2つだと、交差した状態にならないということです。

ただ単に、輪っかが前と後ろにあるという状態になってしまいます。

つまり、2つの輪っかの交差部分を何とかする事が重要です。

イラストレーターで鎖のように交互に交わるイラストを作る

まずは、輪っかを2つ重ねるまでの行程です。

ここまではさほど難しくなく思い浮かびます。

大きい円1つ、縮小した小さい円を1つ、重ねてパスファインダの全面オブジュェクトで切り抜きをします。 輪っかができました。

輪っかをコピペして、shift押しながら横にまっすぐずらしていきます。

これで、輪っかが2つ重なった状態まではできました。

次にポイントとなる交差部分です。

イラストレーターで輪を鎖のように重ねる方法

これもパスファインダ分割で解決します。

分割によって交差部分が1つのオブジェクトになりました。

片方の輪っかを黄色にします。

交差部分は上が黄色、下の交差部分はオレンジのままにしています。

黒い枠線を無しにします。

これで完成しました。

作りたい図形がある場合、完成品がどんな方法で制作できるかを考える事が必要となってきます。

作る方法は、実は1つではありません。

ただ、どうやったらうまくできるかが重要になってきます。

そのために、パスファインダの機能と、ツールボックスで使える図形を覚えておくと方法が浮かびやすいかと思います。

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